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nasukeiko@那須慶子blog

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カテゴリ:film( 4 )

The Good Lie いちばん優しい嘘

グッドライ  The Good Lie

Director: Philippe Falardeau
Writer: Margaret Nagle
Stars: Reese Witherspoon, Arnold Oceng, Ger Duany

軍事ヘリコプターの爆音。
スーダンの内戦で何機も機体が空中を舞い、空爆を受け、保護者が目の前で死す子どもたちはどんな闇を抱えて過ごすのか想像を絶する。
炎天下の中を歩き、裸足で歩き、ただただ歩き、兄妹だけを信じ、助け合い、病弱な弟を看取り、苦しみ、それでも生きる希望を捨てずに歩き続ける。兄が、下の子達をかばって捕虜になっていく姿を記憶し、やがてそれも心の闇に。難民キャンプに着いても、病や食料不足で地獄を見る。その「ロストボーイズ」と呼ばれたスーダンの子どもたちは10万人以上、ミレニアム前に全米へ移住させる計画が浮上し、米国に流れられる人は幸運。殆どが難民キャンプに残る。米国移住し、家族を呼び寄せたくても911以降はパスポート所得が出来なくなる。

空港まで難民兄弟を迎えに行く支援団体の職員、 Reese Witherspoon演じるキャリー。難民受け入れ先が兄妹バラバラになった事に悲しみ、食べるものも寝る場所も違う、仕事の取り組み方にも疑問を持ち、冬の寒さも知らないスーダンの青年達と、キャリアを求め、仕事に追われ、酒に酔い、便利にまみれ、部屋を片付ける事すら出来ない独身女性。お互いを知る事で、何が大事かを身を以て知ってゆく、愛の相乗効果。人として生まれた限り永遠のテーマである、幸福のあり方を考えさせられる優しい映画。

誰がどこで嘘をついたか。

犠牲を払った嘘はこんなにも美しい。

是非観て欲しい。
グッド・ライ~いちばん優しい嘘~4/17〜
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by nice-keiko | 2015-03-14 10:48 | film

BIG EYES 嘘の質


『Big Eyes』


知らぬでやった人より、知ってやった人の罪は重い。

また大なり小なり、自分の得の為に嘘をつける大人は
残念ながら、真実を知っている人を落胆させ、傷つけ、苦しめます。


また自分の為に嘘つく人は、どの場でもどんな考えにもなびく。それは寛容なのではなく、信念がないから。得だと思った方になびくのです。

BIG EYESを描き続ける画家のマーガレット・キーンが商売人の夫によって絵を売られ、大富豪化する。が絵を描いているのはマーガレット自身なのに、それさえ娘にも隠さなくてはならない抑圧された生活。夫は芸術家に憧れた、だたの商業アートをかじった浅い男。男性優位な時代、娘を抱えて絵を描いては生きていけない女性。ティム・バートン監督らしいアクはなくとも、メリハリのある良い映画でした。

マーガレットが今もご存命で、創作している事に乾杯。
また翻訳の事で私に相談をくれた稲田さん、役立たずでしたが、数行だけど関われて幸せ。素敵な映画に感謝。


その後、人を救う為の嘘、自分を犠牲にした嘘、『GOOD LIE』(4月から上映)を観て涙しました。
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by nice-keiko | 2015-02-12 12:19 | film

『Jimmy Hall/ジミー、野を駆ける伝説』

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Trailer/ http://youtu.be/9TgPk7ahkMU
『Jimmy Hall/ジミー、野を駆ける伝説』

宗教家(神父)と中流階級、政治家と警察が、労働者の音楽やダンスの楽しみ、読書力が、パワーを得、世を乱すとして、権威を駆使して圧力をかける。いま観ると何故寛容になれないのだろうと、不自然な事も、昭和にはまだ存在した、あんなモラルに雁字搦めの大人達。でもそれを崩した何でもあり思想で、何でも許す世の中も解決困難な罪を生んでいるが、、、。魅力ある人は常に責任を持つ、犠牲を払う。黙ってひれ伏すより、立ち上がって殴られることを選ぶ。男の中の男。

心身のコモノ達とは違う。
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by nice-keiko | 2015-01-27 11:27 | film

LesMiserables

新作の「レ・ミゼラブル」を観て来ました。それぞれが与えられた義務と信念を貫く、人から見れば、それが理不尽であろうとも。


子どもの頃「ああ、無情」を小学生文庫で読む事も多いでしょう。
わたしも子ども達も小学生向けの本で最初に触れました。

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以前も書いた記事ですが↓

息子が10歳の誕生日にパリ、ノートルダム寺院に行き、オルセーやルーブル美術館で愚痴も言わずに何時間も絵を観て音楽を聴いて、パリ在住の友人にあったり、ロンドンに向かい、私が遊学した際のフラットオーナーにも会いに行った。9歳の娘は「レ・ミゼラブル」を鑑賞中、なかなか取れなかった乳歯が取れた。翌日セント・ポール寺院の階段の隙間に埋めた。そのとき「ここに住めますように」と祈ったらしい。そういうとカッコよさげだが、「レ・ミゼラブル」の最中、息子のいびきの口を押さえたり、ずっと歯を触っていた娘は、泣けるシーンで明るい顔で「歯が抜けた」と小声で告げるので、ジュースを飲ませたり、歯をティッシュで包んだりして集中できなかった、といふ、おもひで。

しかし娘はパンを盗む場面から始まる大舞台、船が飛び出る装置、大砲の音など全部覚えてるのだから嬉しい。暮れに友達と「レ・ミゼラブル」を映画で観て大泣きし、映画館のトイレから私に電話して来た。感動したから電話したんだと、お正月に私と観たいと言うではないか。かいぐりかいぐり。

無情な人生、庶民は巨万の富を得る為の組織の奴隷、たちあがる正義感の強い若者、恋のパワー、生きる意味、抱えるそれぞれの恐怖と意義、与えられた使命、一本映画から色んなものを再確認し、音楽も、俳優陣からも相当なパワーを頂く。





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ちょっと余談:学生のリーダーが、ボブ・ゲルドフにクリソツ。
もう一つ余談:コントラスト明確な方が感動が増すのは解るけど、宿屋は汚すぎ。あんな酒場で飲む客もいないと思うw。


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今までの映画「レ・ミゼラブル」でよかったのはジェラール・ドパルデュー、ジョン・マルコビッチの原作者通りのフランス語映画。。ジャンヌ・モローが修道女だったり、シャルロット・ゲンスフールがフォンテーニュ役。フランス人作家のフランス語による誇らしい映画なので、海賊英国には、ガツンとしてやったり、的な映画。

そしてマルコビッチは奇才だし、「マルコビッチの穴」も有名ですが、「二十日鼠と人間」はマイベスト映画の一つです。

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他、ジャン・ギャバン、ジャン・ポール・ベルモンドのジャン・バルジャンもあり、ジャン・ポール・ベルモンドのはちょっと原作とは違う。

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そしてこれも、、、、。ユマ以外あまり覚えてなかったw.
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by nice-keiko | 2013-01-04 09:55 | film